01 — 起源
1995 年、テッド・リングルが最初の輪を描いた
コーヒー専門家用のフレーバーホイールが最初に作られたのは 1995 年。SCAA (現 SCA) の創設者の一人、テッド・リングル (Ted Lingle) が著書『The Coffee Cuppers' Handbook』のために設計したものが原型でした。それまでカッパーごとにバラバラだった表現を整理し、「酸味」「香り」「欠点」を放射状に並べた構造は、その後 20 年にわたって業界の標準として使われました。
2016 年、SCAA はワールド・コーヒー・リサーチ (WCR) と共同で、ホイールを全面的にリビルドしました。心理測定の専門家を巻き込み、105 種類のフレーバー語を統計分析によって階層化したのが現行版です。中心ほど抽象的 (「フルーティ」「ロースト」)、外側ほど具体的 (「ブラックベリー」「焦げ臭」) に並ぶ三層構造は、表現を「広く始めて、徐々に絞り込む」というカッピングの実際の思考プロセスに合わせて設計されています。