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§ 産地
コーヒーの精製(プロセッシング)方法によって、同じ産地・品種でも全く異なる風味になります。
Washed / Wet Process
フレーバー傾向
クリーン・明るい酸味・フローラル・繊細なフレーバー
最も一般的な精製方法の一つ。果実の風味より豆本来のテロワールが出やすく、クリーンでブライトな酸味が特徴。品質の均一性が高く、欠点豆の混入が少ない。
大量の水を使用するため、環境負荷が高い点が課題。近年は水使用量を減らす「エコウォッシュド」も広まっている。
Natural / Dry Process
フレーバー傾向
フルーティ・ワイン・ベリー・甘み・複雑な発酵感
最古の精製方法。チェリーのまま乾燥させることで、果実の糖分や風味が豆に染み込む。ワインのような発酵感とフルーティな甘みが特徴。
水を使わないため乾燥地域に適している。ただし管理が難しく、過発酵のリスクがある。生産者のスキルによって品質が大きく左右される。
Honey Process
フレーバー傾向
甘み・ねっとりとした口当たり・フルーティ・軽い発酵感
ウォッシュドとナチュラルの中間。ミューシレージの残量によってホワイト(少)→ブラック(多)と風味が変わる。名前の通り蜂蜜のような甘みが特徴。
ミューシレージが多いほど発酵感と甘みが強くなる(レッド・ブラックハニー)。少ないとウォッシュドに近いクリーンさになる(ホワイトハニー)。
Wet-Hulled / Giling Basah
フレーバー傾向
アーシー・スパイシー・重いボディ・チョコレート・ハーブ・低酸味
インドネシア独自の精製方法。高温多湿の気候に対応するため、半乾燥状態で脱穀する独特のプロセス。豆は青緑色になり、アーシーで重厚な風味が生まれる。
マンデリンやトラジャコーヒーはこの方法で処理される。酸味が少なくボディが重いため、エスプレッソブレンドにも使われる。
Anaerobic Fermentation
フレーバー傾向
ワイン・フェルメンテーション・トロピカルフルーツ・複雑・個性的
近年スペシャルティコーヒー業界で急速に普及した実験的な精製方法。密閉タンク内で酸素を排除して発酵を促進。通常の精製では得られない複雑でユニークな風味が生まれる。
発酵時間・温度・チェリーの状態によって風味が大きく変わる。過剰発酵になるとビネガー(酢)臭が出ることも。好みが分かれる最先端の精製方法。