01 — 酸味
酸味は「劣化」ではなく「個性」 ─ 明るい / 落ち着いた の好み
日本のコーヒー文化では長らく「酸っぱい = 良くない」という認識が根強く、深煎りでマイルドな味わいが主流でした。しかし、スペシャルティコーヒーの世界で言う「酸味」は、レモンやベリーのような明るく心地よいもので、古くなったコーヒーの「酸化臭」とは別物です。
酸味を好む人は、エチオピア・ケニア・コロンビアなどの中高地産・浅〜中煎り・ウォッシュト系を選ぶと相性が良いです。一方で「酸味は苦手、まろやかな甘さが好き」という人は、ブラジル・スマトラ・グアテマラなどの中低地産・中〜深煎り・ナチュラル系が向きます。診断ツールの最初の質問が酸味の好みなのは、ここで方向が大きく分かれるからです。
酸味の好みは食事文化とも関係します。柑橘やベリーをよく食べる地域では明るい酸を心地よく感じやすく、煮物や和菓子文化では穏やかな甘さを好みやすい傾向があります。「自分は今までの食習慣で何を心地よく感じてきたか」を思い返すと、自分のポジションが見えてきます。